第2話: シシ坊、恋愛結婚をねらうも全滅する

こんにちは、元婚活イノシシのシシ坊です。

恋愛結婚にこだわっていた私が、ついに人生初の婚活パーティに参加を決意するまでのことを書きます。

↓↓前回の記事はこちら

第1話: シシ坊、婚活をはじめるまで

 

■結婚でうつを治す

前回の記事の通り、私は40歳の時に同棲していた女性の浮気が原因で、重度のうつ病にかかりました。

シシ坊が婚活をはじめた原動力は、「うつを完治させたい」という思いに尽きます。

そんな動機で婚活する人は、あんまりいませんよね?(笑)

でも結婚して「心の平穏や安定」を得たい、と言う人はかなり多いと思います。

うつは心が不安定になる病気なので、治療でその安定を取り戻そうとします。

特にシシ坊はパートナーを失ってうつになったので、新たなパートナーを作ることが心の平穏を取り戻す唯一の方法でした。

シシ坊にとっては、うつも結婚も、求める終着点が同じだったのです。

結婚した現在は、晴れて心療内科への通院をやめることができ、抗うつ剤も飲んでいません。

 

■事実婚はもろい

「法律婚をしなければ!」

という結論が(40歳でやっと笑)出たことも原動力の一つです。

シシ坊はもともと結婚願望が薄く、40歳になるまでは事実婚支持者でした。

当時の自分の気持ちを明文化してみると、大体このような思想だったかと思います。

「役所に出す紙切れ一枚で互いを縛り合うなんて、本当の愛ではない」

他人(妻)や子供のために自分犠牲にできない」

平たく言えば、いつまでもモラトリアムに浸かっていたかったのでしょう。

そんなわけで、25歳から40歳までは、数年おきに相手を変えながら同棲を続けてきました。

ですがその十五年間の同棲生活も、先述の彼女の浮気によりついに最期を迎えます。

ここで平穏なカップル生活をあっさり失ったシシ坊は、法的に認められていない男女の絆が、いかにもろいものかということを思い知らされました。

彼女が浮気しても、その責任を負わせることはできませんし、慰謝料の請求もできません。

できるのは精一杯怒りの言葉をぶつけることくらいです。

何年交際しようとも、同棲していようとも、法律婚をしていない以上は、

「今日のところは愛してるよ」という口約束の関係です。

あした彼女がほかの男に心変わりしようとも、それは彼女の勝手なのです。

「たられば」の話になりますが、もし浮気した彼女ときちんと将来について話し合い、法律婚をしていれば、こんな事件は発生しなかったかもしれません。

法的抑止力って大事です!!

 

■それでも恋愛結婚にこだわった

40歳でひとり身となってから、42歳になるまでの二年間は、婚活ではなく彼女さがしをしていました。

先に述べたとおり事実婚のもろさは痛感していたため、法律婚前提で付き合える彼女を見つけようとしていたのですが、

結婚相談所や婚活パーティのようなマッチングサービスは使わずに、自力で女性と知り合い、恋人として交際してから結婚しようという、恋愛結婚ルートをねらっていました。

もちろん婚活というものが世の中にあることくらいは知っていましたが、自分とは別世界のひとたちのすることだと思っていました。

根っからの恋愛体質なので、恋愛のステップをすっ飛ばして結婚をめざそうという感覚がちょっと理解できなかったのです。

「婚活なんて、見た目や収入だけが目当ての、打算まみれのシロモノ」

と心の中でバッサリ切り捨てていました。

それに、婚活業者にお金を払うのもなんか嫌でした。

30代後半までは、どうにか生活圏内で女性と出会えるツテがあったので、

出会いのコストはゼロが当然。金を払ったら負け。

とすら思っていました。

今までずっと無料だったものには、たとえ十円でも払うことに抵抗があるものです。

ただ、若い頃なら周囲も未婚の女性ばかりで、出会いのきっかけも多々ありますが、

アラフォー以上になるとそうはいきません。

 

■二年間で四人(実質それ以上)にフラれ、追い込まれる

結果から言うと、二年間の彼女さがしは全滅でした。

具体的にはこの間、四人の女性に交際を申し込みましたが、その全員に断られたか、交際したけれどすぐに破局した、という形で終わりました。

なおこの四人というのは、あくまで告白をした女性の数です。

たんに一回食事にさそって断られたり、様子見でデートしてみたものの、脈がなさそうなのであきらめた、というような、フラれる以前に終わった女性はそれ以上います。

そうした連戦連敗を積み重ねると、心がすさんでいきます。

そして「交際できそうな未婚の独身女性リスト」はしだいに枯渇し、ついに目ぼしい相手がいなくなってしまいます。

シシ坊の最後(四人目)の告白相手は、言葉が通じない海外在住の外国人でした。

そんなのどう考えたって成功するわけがないのですが、もう、やぶれかぶれでした。

イチかバチかで告白し、当然のように拒まれました。

絶望のあまりブッとんでしまい、原稿用紙五百枚の小説を書き上げて応募したり(落選)、ロールプレイングゲームをやりこんでレベル上げに情熱を燃やしたりましたが、

現実は何も変わりません。

女に飢えるあまり、仕事帰りに前を通りかかるキャバクラやスナックの看板にじっと視線を注ぎながら、

「こうなったらホステスを口説き落とすしかない」

と真剣に考えもしました。

恋愛うつで弱り切った男なんて色恋営業の絶好のカモになるだけなので、結局は行きませんでしたけれど。

とにかく、生き地獄のような二年間でした。

うつ病も悪化しました。心療内科に通うたび、医者を相手に女性との出会いがないことをなげき、

「人生終わりました。生きてる意味はない」

とこぼしていました。

仕事に打ち込む? くだらない。彼女(妻)がいなければ何の意味もない。

休日をひとりで楽しむ? 小手先のごまかし。彼女(妻)がいなければ何の意味もない。

気がつけば、世の中の物事すべてを「彼女(妻)いないフィルター」を通して見るようになっていました。

どんなに感動的なことがあっても、日常のささやかな楽しいことも、「彼女(妻)がいない」という現実を解決してくれないものは、実にくだらなく、無意味なことにしか思えなくなっていました。

続きます。

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