第7話: シシ坊、人生初の婚活パーティに参加する Part.4

こんにちは、元婚活イノシシのシシ坊です。

浮気した彼女と40歳で別れたあと、自然な出会いからの恋愛結婚をめざすも、結果を出せずに二年が過ぎてしまった私。

背水の陣で人生初の婚活パーティに参加したところ、なんと中間インプレッションで女性全員からマルを頂くことができ、天にも昇る気持ちになりました。

前回の記事はこちら↓↓

第6話: シシ坊、人生初の婚活パーティに参加する Part.3

■後半戦

中間インプレッションのあとは後半戦に突入です。

女性全員ともう一巡、五分ずつの回転寿司トークをしたのですが、やはり一巡目とは印象が違っていました。

五人の女性参加者のうち、私がマルをつけたヒトミさん(37)、メグミさん(32)、沖縄さん(35)の三人とは、やはり相思相愛の仲なので、一巡目よりも打ち解けた雰囲気で話すことができました。

一方、シシ坊がマルをつけなかったAさん(31)、Bさん(45)とお話するときは気まずかったです。

ふたりとも表情が少し固くなり、声のトーンも下がっていました。

だからといって、このふたりとのトークタイムを消化試合としてテキトーにやり過ごすわけにはいきません。後半も話を盛り上げるように頑張りました。

そして二巡目の回転寿司トークが終わり、カップリング希望を出すことになりました。

 

■カップリング希望を出す

ここで男女別にブースを分けて座り、今後も連絡を取りたい異性の番号を用紙に記入して、カップリング希望を出します。

この婚活パーティでは、カップリングしたい異性を三人まで選び、第一から第三までの優先順位をつけて指名することができました。

もし誰ともカップリングしたいと思えなかったなら白紙でも出せます。(そうした場合はもちろん誰とも結ばれず、ひとりで会場を去ることになります。)

女性たちの印象は、前半も後半も特に変わらなかったので、シシ坊は中間インプレッションでマルをつけた、下記の三人の女性から選ぶことにしました。

●ヒトミさん(37歳、営業事務、年収300万)

●メグミさん(32歳、マーケティング業、年収350万)

●沖縄さん(35歳、自営業、年収380万)

 

まずこの三人のうち誰を指名するか、ですが、これは少しでも間口をひろげてカップリング確率を高めるため、三人とも指名することにしました。

何せ人生初の婚活パーティで、決して安くないお金を払って参加しています。

シシ坊は、30代後半までは女性との出会いに比較的めぐまれていたため、

「男女が出会う機会にコストをかけるなんてありえない」

と思っていた男です。

意地でもマッチングサービスに自分の金は落としたくなかったけれど、その意地をかなぐり捨てて参加しているのです。

絶対にカップリングして、モトを取ってやる!! という気持ちでした。

 

■誰を一番に指名するか

次に、三人のうち誰を第何希望にするかですが、

まずいちばん低い順位、第三希望は沖縄さんになりました。

彼女の場合、やはりカップリングしたあとが大変です。

沖縄さんのお住まいは沖縄で、私は関東在住ですから、遠距離交際を乗り越えて結婚まで発展させねばなりません。

無理そうならカップリング希望を出さなければいいのですが、

彼女がはるばる東京までヴァイキングのごとく遠征婚活してきたのがちょっと面白かったので、一応三番手として記入しました。

残るはヒトミさんとメグミさんの二人です。

彼女たちがシシ坊を何位に指名してくるかによっても結果は左右されるのですが、

きっとヒトミさんもメグミさんも、シシ坊を一位に指名してくるだろうと踏んでいました。

理由は前述の通り、女性全員から中間インプレッションでマルをもらっていて自信があったことと、

ほかの男性参加者が髪型や服装に手を抜いていて、同じ男性から見ても「それは無いわ」と思うレベルだったので、

相対的にライバル不在となり、一番人気に浮上している? という雰囲気を感じていたことです。

つまりヒトミさんを一位にすればヒトミさんと、メグミさんを一位にすればメグミさんと、99パーセントカップリングできるという確信があったのです。

 

■若さを求める呪い、発動

どちらとも確実にカップリングできるのなら、どちらを選ぶか?

正直な気持ちを言うと、フィーリングがしっくり来ているのはヒトミさんのほうでした。

見た目も好みで、明るく笑顔の絶えない話しぶりも気に入りました。五歳年下の37歳という年齢も十分に許容でき、この人とカップリングすれば、明るい未来が待っている予感を感じさせたのです。

であれば何も迷うことはなく、ヒトミさんを一位指名すると用紙に書けば良いのですが、

なぜかペンを持つ右手が動きませんでした。

ヒトミさんではなく、メグミさんを一位にする……

という衝動が巻き起こり、このときシシ坊は激しく葛藤していたのです。

メグミさんは32歳で、シシ坊よりも10歳年下です。

総合的にはヒトミさんのほうが良い、と本能で直感しているにもかかわらず、

どっちも選べるなら、若い方だろ……若い方にしておけ……

という悪魔のささやきがこの時、聞こえはじめていたのです。

たんに10歳下というだけなら、この呪いはそれほど強力ではなかったかもしれません。

ですがこの「10歳下」という記号はシシ坊にとって、特別な意味を持っていました。

じつは最後に付き合っていた元彼女が、メグミさんと同じ10歳年下だったのです。

シシ坊が30代の時に付き合いはじめたので、元彼女はそのとき20代でした。

ミニスカートや高いヒールをためらいなく履きこなす彼女を連れて街を歩くたび、

「俺は年を取っても若い女をモノにできるんだ」

という自信を感じたことをよく覚えています。

この妙な成功体験が、シシ坊自身に高いボーダーラインを設定してしまいました。すなわち、

「次につき合う女も、10歳以上の年下が理想」

とする謎のボーダーラインです。

この世のすべての男性には、女の若さを求める呪いが課されています。

これはある程度仕方のない男の性(さが)だと思いますが、シシ坊の場合は、この呪いがより強固になってしまっていました。

ヒトミさんが良いんだろ? なら素直にそう書くんだ!

と心の天使が叫びます。一方で、

メグミにするんだ……若い女…若い女…若い女……

と心の悪魔がささやきます。

それはもう、どんな魅力的な女性であろうとも、若さの前には勝てないと言わんばかりの暴力的な呪いの言葉です。

まったく右手のペンが動かないまま、タイムリミットが近づきます。

ついに時間になり、スタッフさんが「用紙を回収します」と言い出しても、シシ坊は決めることができません。

スタッフさんが真横に来て「よろしいですか?」とたずねてきた瞬間、ついに押し流されるようにふたりの番号に書き、提出しました。

果たして結果は……

次回はカップリングから初デートまでです。

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