
こんにちは、元婚活イノシシのシシ坊です。
猪生初の婚活パーティで、第一希望の女性をなかなか決められなかった私。
一番フィーリングが合うヒトミさん(37)か、元カノと同じ10歳年下のメグミさん(32)か。
時間ぎりぎりまで粘ってから提出した結果は?
前回の記事はこちら↓↓
第7話: シシ坊、人生初の婚活パーティに参加する Part.4
■第一希望はメグミさん

シシ坊は結局、第一希望にメグミさんの番号を書き、第二希望にヒトミさんの番号を書いて提出しました。
フィーリングが合う方を取るか、10歳下の若さを取るか。
葛藤した挙げ句、
シシ坊は若さを取りました。
「元彼女と同じ、10歳年下かそれ以上」というボーダーラインを守ったのです。
ともあれ、これでメグミさんとのカップリングが最優先されます。
そしてシシ坊の読みでは、メグミさんもシシ坊を第一希望にしてくると踏んでいたので、
この時点でメグミさんとカップリング成功することが、ほぼ確定したのではないかと思いました。
とは言え、結果が発表されるまではまだわかりません。
第二希望のヒトミさんと結ばれる可能性だって、まだ残っているのです。
やがて集計が終わり、スタッフさんから成立したカップルの番号を発表することが伝えられました。
まず発表の前に、今回はニ組のカップルが成立したと、事前に知らされました。
はたしてシシ坊はニ組の中に入っているのでしょうか?
■カップル発表
「それではひと組目のカップルを発表します……男性、1番さん!」
いきなりひと組目でシシ坊の番号が呼ばれました。
(よしっ!)

思わず、心の中でガッツポーズをしました。
それと同時にホッとしました。
とりあえず、カップリングできずにひとり寂しく会場を去るハメにはならずに済むのです。
そして肝心なのは、誰とカップリングしたかです。
スタッフさんが続いて読み上げました。
「女性、2番さん!」
呼ばれたのは、メグミさんの番号でした。
シシ坊の予想どおり、そして希望どおりメグミさんとカップリングできたのです。
「カップル成立したおふたりに、拍手をお願いします!」
パラパラと拍手が聞こえました。なかなか達成感があります。
お相手のメグミさんはどんな思いでこれを聞いているのでしょう?
そのあと、もうひと組のカップルが発表されましたが、私が選ばなかったAさん(31)がカップル成立していました。
お相手は白髪まじりの50歳くらいに見える男性でした。
女性の中でいちばん若いので、やはり年上男性にモテたのでしょう。
ヒトミさんは、誰ともカップリングしなかったようです。
■ヒトミさんが帰ってしまった
カップル発表が終わると退場です。
まず先に、カップル成立しなかった人たちが退場していきます。
(ヒトミさんも帰ってしまうのか……)

そう思い、彼女が座っていたところをブースの陰からのぞくと、すでにヒトミさんの姿はありませんでした。
自分でメグミさんのほうを選んでおいてなんなのですが、
(もしヒトミさんを第一希望に選んでいれば、どうだっただろう……)
と、「たられば」の未来を想像してしまう自分がいました。
ヒトミさんのほうが全体的に良いと直感していたのに、
結局は、より年齢の若いメグミさんを選んだ自分。
本当にこれで良かったのだろうか……?
ヒトミさんと連絡先の交換ができれば良かったのですが、
この婚活パーティは、カップリングした女性としか連絡先の交換ができないルールでした。
カップリングしなかった異性の連絡先を、あとから業者に問い合わせたりすることも固く禁止されています。
なので、今後どこかの婚活イベントで偶然の再会でもしない限り、
ヒトミさんと会うことはもうないでしょう。
一期一会。
ハンパな未練は振り切って、自分が選んだひとと誠実に向き合わねばなりません。
■メグミさんへ声がけ・ごはんに誘う

やがて、カップル成立したふた組の男女だけが会場に残りました。
ここで男性が席を立ち、カップルとなった女性の席まで出向いて声をかけます。
メグミさんの席まで行き、「よろしくお願いします」とお互いにあいさつし、連絡先を交換しました。
さて、連絡先を交換したあとはどうするのでしょうか。
あさ10時開始のイベントだったので、時刻はちょうどお昼前です。
「このあと時間ありますか?」
シシ坊は、メグミさんをお茶かお昼ごはんに誘うつもりでたずねました。
はじめての婚活なので、ほかの参加者がどうしているのか知りませんでしたが、
ここでメグミさんを帰して間を置いてしまうのは得策ではないと思いました。
鉄は熱いうちに打て、と言います。
カップルが成立して気分が高揚しているうちに食事をともにしておけば、次回のデートも誘いやすくなるはずです。
「はい、大丈夫です」
と、メグミさんは言ってくれました。
「じゃあ、お茶か、それともお昼ごはんですかね、時間的に……おなか空いてますか?」
シシ坊がたずねると、
「じゃあお昼ごはん行きましょう」
メグミさんのほうが即答で決めてくれました。
トークタイムで大胆にぶっこんできた時から感じていましたが、思い切りのいい人です。
受け身の女子にありがちな、人任せにしたり決定をもたつかせる様子がありません。
今後、彼女のことを心の中で「ぶっこみマーケッターメグミさん」と呼ぶことにしました。
次回はメグミさんとの食事〜二回めデートの約束です。
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