第13話: ぶっこみマーケッター メグミさん Part.5(終)

こんにちは、シシ坊です。

猪生初の婚活相手、メグミさん(32)との二回めデートを何とか終えた私。

メグミさんのぶっこみ癖に戸惑いつつも、今後も仮交際を続けていきたいと思っていました。

前回の記事はこちら↓↓

第12話: ぶっこみマーケッター メグミさん Part.4

■別れた後のメッセージが来なかった

帰り道の電車の中で、メグミさんから何かメッセージが来るかなと思って待っていたのですが、最寄り駅に降り立っても、何も来ませんでした。

少し、肩透かしを食ったような気がしました。

女性は必ずデート直後に男性にメッセージを送るべし、などと思っているわけではもちろんありませんが、

男性はデートの企画をし、デート代も出し、楽しい会話も心がけたりと、演出に労力をかけるため、

女性からその労力に対するねぎらいの言葉のひとつでも送ってもらえたら、細やかな気づかいを嬉しく思いますし、イメージが良いほうに底上げされます。

たとえ短くて社交辞令的なメッセージだったとしても、まあ最低限は報われた気になります。

人並みのコミュニケーション力を持った女性が、デート内容とデート相手にそこそこ満足したならば、

そうした気づかいも含め、いちおうメッセージを送ってくれるのが私の経験上の相場です。

しかし何も来ない、ということは、

メグミさんはデート内容にも、そしてシシ坊にも、大して満足しなかったのかもしれません。

じっさい今回のデートの自己評価は、可も不可もなかった、というレベルなので、ちょっと自信がありませんでした。

家に戻り、シャワーを浴びてひと息ついても、メグミさんからは何も来る様子がありません。

このままだと、「今さらデート後のお礼メッセージを送るのも、なんか不自然なタイミング」に突入してしまいます。

 

■お礼メッセージを送る

こちらからメッセージを送ろうか?

とシシ坊は考えました。

しかしここで男性からメッセージを送るのは、絶対にイヤというわけではないですが微妙な抵抗があります。

デート中あれだけチヤホヤしたうえに、さらにお礼のメッセージまで自分から送るというのは、ちょっと卑屈な感じがしますし、

そうすることで心理的な風下に立ってしまうことを警戒するからです。

ただ婚活経験がまだ浅かったこともあり、シシ坊はこの時わりと柔軟に思考転換をしました。

仮交際のコツをつかむまでやれることは試してみるべきだと思い、メッセージを送りました。

「今日はありがとうございました、次また食事でも行けたら嬉しい……云々」

という簡単な内容です。

すると数分後に、メグミさんからメッセージが返ってきました。

「こちらこそありがとうございました……云々」

というような、何でもない内容のものだったと記憶しています。

存外はやく返信があったので、シシ坊はここで気持ち的に安心しました。

次のデートの予定はまだ決めていませんでしたが、ひとまず明日か、数日後にでも打診すれば良いだろうと思っていたのです。

 

■まだ連絡が来ない

正直なところ、シシ坊は毎日メグミさんとメッセージ交換をしたいと考えていました。

日常の細かいやり取りはまだ無理としても、一日一度のあいさつくらいはあってもいいだろうと考えていました。

ただ、シシ坊は婚活の習慣になじみがなく、

恋愛感情もない相手といきなり付き合いはじめる「仮交際」という状態にいまいちピンと来ていないため、

メグミさんにどのくらいの頻度でメッセージを送るべきかも、

また、どんな反応が返ってくるかという予想もはっきりとはわかりませんでした。

そのためデートの翌日は、とくにメッセージを送ることなく様子見をしました。

メグミさんからも何の連絡もありませんでした。

しかし翌々日になり、さすがにこのままではまずいと思いました。

まだ三回目のデートの確約もしていないので、断絶状態がつづけば、ふたりの関係はすぐに冷え切ってしまうでしょう。

メグミさんが今後もシシ坊と関係を続けたいけれど、あえて連絡待ちの態勢なのか?

それともやる気がないからフェードアウトしようとしているのか?

それだけは確かめなければ、次へ向かって動けません。

そこでシシ坊は翌々日、朝の通勤時に、

「おはようございます。今日も寒いですね……云々」

といった簡単なあいさつメッセージを送信しました。

これで彼女から返信があれば、三回目のデートに話をつなげていこうと思ったのです。

 

■まさかの結末

ところがその日の24時を回るまで、メグミさんから返信はありませんでした。

残業などで疲れたのかもしれない、翌朝には返事が来るかな、と期待して眠りにつきましたが、

翌朝起きてチャット履歴を確認しても、まだ返信がありませんでした。

そしてそのまま二日、三日とたっても、何も音沙汰がありません。

しかも、メッセージは未読のままなのです。

なんだか嫌な予感がしました。

今後も関係を続けていく気があるなら、どんなに忙しくたってその日のうちには既読がつき、返事が返ってくるはずです。

あまり乗り気ではなかったとしても、せいぜい翌日までには返事をするでしょう。

それ以上伸ばすのは、あきらかに良い印象を持たれないことはわかっているはずです。

それでもまだこの時、シシ坊は可能性を捨てておらず、あと数日は待とうと思いました。

そして返信がないまま五日ほど経った頃です。

メッセージがいつまでも未読なのは、メッセンジャーの設定や通信上のトラブルがあるのかもしれないと思い、シシ坊は原因を調べてみました。

その結果、ようやく結論が出ました。

どうやら、ブロックされたようです。

これまでブロックされるという経験がなかったため気がつかなかったのですが、

メッセージが未読のままになる原因はそれくらいしか思いつきません。

これを知ったときは、さすがにいい気はしませんでした。

やる気がなかったり、関係を終わらせたいなら、言葉でちゃんと伝えてほしかったです。

三十歳も超えたいい大人が、断るのが精神的に重たいからブロックしてしまえばいい、という短絡的な思考で生きていいる。

外見は私より若くて綺麗でも、中身の美しくない人だな、と思いました。

でも、気持ちはそこまで落ち込みませんでした。

まだ一人めのマッチング相手ですし、これから色々な婚活イベントで、新たな女性と出会えるはずです。

以前の記事で述べたとおり、シシ坊はこの時すでに別の婚活パーティを予約して参加しており、

そこで成果を収めることができていました。

なのでメグミさんとの関係が終わっても、それほどダメージを受けずに次へ進むことができたのです。

以上、「ぶっこみマーケッター メグミさん編」でした。

次回は、猪生二回目の婚活パーティ「50対50!大バコ婚活パーティ 猪突猛進編」を書きます。

 

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